
2026.01.02物流のプロが教える豆知識
「左折時の巻き込み確認、ミラーだけで本当に大丈夫ですか?」
こんにちは!滝沢物流です。
日々ハンドルを握るプロドライバーの皆さん、あるいは安全管理担当者の皆さん。
今日は、トラック運転における「永遠の課題」とも言える左折時の死角について、いつもとは少し違う視点からお話しします。
それは「目」ではなく「耳」を使うという技術です。
明日からすぐに実践できる安全確保の極意をご紹介します。
1. なぜ「左折事故」はなくならないのか?
トラック乗務中の事故パターンとして非常に多いのが、左折時の自転車との接触です。
私たちプロドライバーは、交差点に近づくと「超」がつくほどの減速を行います。
しかし、その減速したトラックに対し、自転車は後方からスピードを落とさずに左側をすり抜けてくることがあります。
この時、ミラーの死角に入り込まれると、視覚情報だけに頼っていては発見が遅れ、最悪の事態を招きかねません。
「しっかり見ていたはずなのに…」という悔しい事故を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。
2. 助手席の窓を「数ミリ」開ける
そこで滝沢物流が提案したいのが、「音で確認」するテクニックです。
方法は驚くほどシンプルです。
「左折時に、助手席側の窓をほんの数ミリでもよいので開けておくこと」。
これだけで、安全確認の精度は劇的に変わります。
窓を少し開けることで、風切り音に混じって「バイクのエンジン音」や「自転車が走る音」が車内に入ってくるようになります。
人間には「音が聞こえた方を見る」という習性があるため、まず音で危険を察知し、その方向を目で追うことで、スムーズかつ確実に状況を確認できるようになるのです。
3. 死角は「見えない」前提で動く
なぜ、この「音」の活用が重要なのでしょうか?
それは、トラックの構造上、左後方は「確認しにくい」のではなく、初めから「確認できない(死角)」と考えるべき場所だからです。
視覚だけに頼るには限界があります。
しかし、耳は周囲360度からの情報収集が可能です。
視覚情報が遮断される死角エリアを、聴覚情報で補う。
これこそが、プロが実践すべき「五感を使った安全運転」の本質です。
さらに、このテクニックを深めるためには、ドライバー自身の「聞こえの健康管理」も欠かせません。
• 車内のラジオの音が、以前より大きくなっていませんか?
• 最近、人から「声が大きい」と言われたことはありませんか?
これらは聴力が低下しているサインかもしれません。
聴力の低下は自分では気づきにくいため、もし指摘されたら耳の健康を疑い、早めに専門医を受診することも、プロドライバーとしての重要なメンテナンスの一つです。

4. あなたの「聞くチカラ」は万全ですか?
ここで、画面の前のあなたに質問です。
「今、ラジオや音楽の音量を少し下げて、窓を少し開けて走ってみませんか?」
実は、外部の音を聞きながら運転することに慣れると、仕事中のトラックだけでなく、休日のマイカー運転時でも自然と窓を開けたり、音量を絞ったりするようになるという体験談が多くあります。
また、バック走行時にも両窓を開けて音を確認することは、安全確保に直結します。
「音」は、危機回避の最初のシグナルです。
あなたのその「聞くチカラ」が、誰かの命を守ることに繋がります。
5. 安全は「ひとこと」の記憶から
今回は、視覚の死角を聴覚でカバーする技術についてお伝えしました。
1. 左折時は「見えない」前提で、「音」の情報を取り入れる。
2. 助手席の窓を数ミリ開け、外部の音をキャッチする。
3. 自身の聴力(聞こえの健康)にも気を配る。
興味深いことに、人間は「見た記憶」よりも「聞いた記憶」の方が残りやすいと言われています。
かつての流行歌を聞くと当時の情景が鮮明に蘇るように、安全指導や日々の確認事項も、記憶に残る「ひとこと」として心に刻むことが大切です。

私たち滝沢物流は、車両の整備や整理整頓(6S活動)はもちろんのこと、ドライバー自身の五感や健康状態を大切にすることが、お客様の荷物を無事に届けるための第一歩だと考えています。
今日の運行から、ぜひ「窓を数ミリ開ける」習慣、試してみてください。
小さな風の音が、大きな事故を防ぐ壁になります。
今日も一日、ご安全に!
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当社は安全性について高い評価を得たトラック運送事業者に与えられる「安全性優良事業所」として認定されています。
また群馬県内で地球温暖化防止に配慮した活動を行った事業者認定もされています。