
2026.09.21安全への取り組み物流コラム物流のプロが教える豆知識
あなたの街を走るトラック、実は半分が「空気を運んでいる」としたらどう感じますか?
今日、街で見かけるトラックは、私たちの暮らしやビジネスを支える大切な存在です。
しかし今、物流業界は深刻な人手不足という大きな壁に直面しています。
これまで通りに運ぶだけでは、当たり前の日常が維持できなくなるかもしれない。
そんな危機感から、私たちは大きな転換期を迎えています。
出発するトラックを見送るとき、実は荷台が満載ではないことが多々あります。
荷台の半分が空いたまま走ったり、帰路を空っぽのまま走る「空車走行」をしていたり。
これは、最前線で走るドライバーの貴重な時間や体力が、目に見えない形で無駄になっているという配送現場の大きな課題なのです。

私たちは、この見えない無駄を解消し、持続可能な輸送体制を築くために動き出しています。
2025年4月に施行された「新物流効率化法」が求める「積載効率(積載率×実車率:トラックがどれだけ無駄なく荷物を運べているか)」の向上を、単なる法律の努力義務としてではなく、業界全体の「思いやり」をカタチにする最大のチャンスと捉え、挑戦を進めていきたいと考えています。
なぜなら、積載効率を高めることは環境負荷の軽減にとどまらないからです。
運行の無駄を徹底的に省くことで、現場で働く仲間たちの労働時間や体力的負担を劇的に減らすことができます。
さらに、そこで生まれた「ゆとり」は、お客様へのより丁寧な対話や、心の通う新しい輸送提案へと還元することができるのです。
具体的には、以下のような「スマートな挑戦」を目指していきたいと考えています。
共同配送の推進:
荷主様の荷物を積み合わせる「輸送網の集約」や他社との「配送の共同化」により、1台のトラックが一度に運べる荷物量を増やします。
実車率の向上:
お届け先からの「帰り荷」を確保し、帰路の空車走行を極限まで減らします。
ITによる配車最適化:
デジタル技術を活用し、無駄のない最適な運行ルートでドライバーの負担を軽減します。
大型車両の導入:
輸送の生産性を高めるため、大型トラックの導入を進めます。
この動きを、私たちは自社の成長とお客様のビジネスの発展を支えるための能動的なステップにしていきたいと強く思っています。

私たちは、単に数字上の効率や利益だけを追いかける会社にはなりたくありません。
どれだけ技術が進歩し、スマートな輸送が実現したとしても、荷物を運び、笑顔で手渡すのは、どこまでいっても「人」だからです。
だからこそ、仕事を通じて「社員の人間力を高めること」を何よりも大切にしていきたいと考えています。
なごやかな「和顔での挨拶」や、優しい「愛語での会話」。
トラックを美しく保つ「洗車」や、職場の整理・整頓・清掃を徹底する「6S活動」。
これら小さな「当たり前」を積み重ねる「凡事徹底」の姿勢を磨き続けたい。
その小さな習慣の差こそが、本物の信頼につながると信じているからです。
社是である「感謝・謙虚・思いやり」を胸に、一緒に働く仲間が物心両面で幸せに、生き生きと働ける職場でありたい。
効率化で生まれたゆとりを、お客様に寄り添う丁寧なサービスへとつなげていく。
そんな血の通った温かい物流の姿こそが、私たちの目指していきたい未来像です。
ここで、普段お荷物を届けてもらう皆様、そして荷主の皆様に、少し問いかけをさせてください。
「仕事や日々の暮らしの中で、『もっと周りと協力すれば無駄がなくなるのでは?』と感じる瞬間はありませんか?」
「トラックの空きスペースを他社とシェアし、コストも環境負荷も同時に減らせるとしたら、それは素敵なことだと思いませんか?」
物流の無駄をなくす旅は、私たち運送会社だけで完結できるものではありません。
荷主様、お届けを待つ皆様と私たちが「思いやりのパートナーシップ」で結ばれて初めて、真に持続可能な未来が作られます。
あなたなら、この「未来を救う思いやりのバトン」、どのように受け取り、どのような小さな一歩から始めてみたいですか?

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また群馬県内で地球温暖化防止に配慮した活動を行った事業者認定もされています。