
2026.05.04安全への取り組み物流のプロが教える豆知識
毎日の出発時、元気よく「いってきまーす!」と言ってハンドルを握る。
その当たり前の日常を守るために、最も重要なことは何でしょうか?
私たち物流のプロにとって、トラックは単なる乗り物ではありません。
生活を支えてくれる大切なパートナーであり、お客様の荷物を届けるための重要な道具です。
しかし、その足元である「タイヤ」の状態を軽視してしまうと、取り返しのつかない事故につながる恐れがあります。
今回は、滝沢物流が徹底している「タイヤの溝の点検」について、現場の視点からわかりやすく解説します。

結論から申し上げますと、タイヤの溝不足は、雨の日や冬道での「制御不能」を招く最大の要因です。
事故を未然に防ぐためには、義務である定期的な点検・整備が不可欠です。
溝が浅くなったタイヤはスリップを起こしやすく、非常に危険な状態になります。
特に大型トラックの場合、ひとたび事故が起きれば交通マヒを引き起こし、多くの人に迷惑をかけてしまうだけでなく、ドライバー自身の命も危険に晒してしまいます。
私たち滝沢物流は、「安全・無事故」を最大の使命としています。
だからこそ、出発前の点検は妥協できない業務なのです。
では、具体的にどのような危険があるのでしょうか?
① 雨の日の「ハイドロプレーニング現象」 雨の日の運転中、「ブレーキが効きにくい」「滑るような感じがする」と感じたことはありませんか?
これは、タイヤの溝が減っているサインかもしれません。
溝が不足した状態で濡れた路面を高速走行すると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、車が水の上に浮いた状態になります。
これを専門用語で「ハイドロプレーニング現象」と呼びます。
この状態になると、ハンドル操作もブレーキも全く効かなくなり、車はコントロールを失ってしまいます。
② 冬道の「スタック」と立ち往生 冬場、特に注意が必要なのが積雪路や凍結路です。
摩耗した冬用タイヤで走行すると、トラックが雪にはまり、前にも後ろにも進めなくなる「スタック」が発生します。
大型トラックのスタックは解消が難しく、大規模な立ち往生の原因となります。
実際、2020年の関越自動車道での立ち往生など、社会的な問題にも発展するケースがあります。
こうした事態を防ぐために、私たちは以下の手順で確実な点検を行っています。
• 軍手の着用と目視確認:
まずは軍手を着用し、タイヤの表面(トレッド面)に亀裂や損傷、異物の噛み込みがないか触れて確認します。
• スリップサインとプラットホーム:
タイヤには交換時期を知らせる「スリップサイン」があります。
さらに冬用タイヤには、使用限度を示す「プラットホーム」という目印があります。
ここが露出していると冬用タイヤとしての機能は失われています。
• 50%ルールの厳守:
冬道を走行する場合、冬用タイヤの残り溝の深さが「新品時の50%以上」であることを必ず確認してください。
これが自分の命と、周囲の安全を守る境界線です。

ここで、少し胸に手を当てて考えてみてください。
「あなたの車のタイヤ、最後に溝を確認したのはいつですか?」
「まだ大丈夫だろう」という油断が、バースト(破裂)やスリップ事故を引き起こします。
タイヤをきれいに保ち、点検・整備を責任を持って行うことは、モノを大切にする心であると同時に、あなた自身の生活を守ることにつながります。
事故は「まさか」の瞬間に起こります。
しかし、その多くは日々の点検で防ぐことができます。
• 雨の日のスリップ感は危険信号。
• 冬用タイヤは残り溝50%以上をキープする。
• ハイドロプレーニング現象の怖さを知る。
滝沢物流では、タイヤの溝を計る計測器を購入し、ドライバーさんが毎月担当車両タイヤの溝の深さを報告しています。
社員一人ひとりがプロとしての自覚を持ち、「知識・技術・人間性」を高めることで安全を守り抜いています。
皆さんも、今日から出発前の「タイヤ一周点検」を習慣にしてみませんか?
確実な点検こそが、お客様に安心を届け、家族の待つ家へ無事に帰るための最短ルートです。
安全運転で、今日も素敵な一日を!
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当社は安全性について高い評価を得たトラック運送事業者に与えられる「安全性優良事業所」として認定されています。
また群馬県内で地球温暖化防止に配慮した活動を行った事業者認定もされています。